イノシシがジビエになるまで
罠を仕掛ける
足跡などの痕跡を見つけ、このあたりと目星をつけた場所に罠を仕掛け、見回りに行きます。獲物が罠にかかるまで何日も要してしまうということも珍しくありません。
止め刺しをする
こうして仕掛けた罠に獲物がかかると、止め刺しをしに行きます。
止め刺しとは「とどめを刺す」ことです。
罠にかかったイノシシはとても獰猛で危険が伴う作業です。
止め刺しと同時に行う血抜き作業は、ジビエの味を大きく左右するとても大切な工程となります。
処理施設まで運搬する
止め刺しをした後は時間との勝負となります。力の抜けた動物をできるだけ傷つけずに運搬車に乗せるのはかなりの労力を要します。中には100㎏近い大物が捕獲されることもあります。
処理施設で洗浄、解体する
処理施設へ搬入した後は、動物の体についた泥や汚れをきれいに落とし、剝皮(はくひ)して内臓を取り出します。このとき初めて捕獲した動物の健康状態を調べるのですが、内臓を一つ一つ確認し、ひとつでもおかしいところがあれば、すべて廃棄しなければなりません。
厳しいガイドラインが制定されていることで、消費者の安全を確保しています。
パッケージ、販売
安心安全が担保されたものは商品としてパッケージしていきます。家畜動物のように大量生産大量消費という性格ではないため、ライン生産ではなく、少人数でひとつひとつ手作業で行います。スライスやミンチなど商品ごとに適した肉を選別し、捨てるところが無いように工夫しながら生産していきます。
このようにまだまだここには書き切れない程の行程を経てジビエができあがります。
ジビエはどこででも手に入るものでもありませんので出会った時には是非お試しください。
興隆寺ビレッジで旬の猪肉をご用意してお待ちしております。